第4章:管財人との仕事(1)

その次に管財人と会ったのは面会から4日後、事務所と倉庫の確認をしたいとの事で、事務所で会いました。私は約3週間ぶりに事務所に行きました。

 

事務所と倉庫の大家とはすでに管財人が直接連絡を取っているとの事で、完全退去までの家賃は破産財団から支払うといずれの大家にも伝えたそうです。これはすでに破産財団には未収の買掛金も含め1500万円以上の資金が残る事が確認できているため、管財人の裁量で大家は債権者にはせず支払う事を約束したそうです。しかし退去が長引けば財団の資金はその分減っていきますので、遅くとも9月中の退去でと、管財人は話していました。

私は申し立てまでに3社の退去処理専門の業者の見積りを取っていました。他の件でもそうですが、破産処理で財団から費用を拠出する、また逆にある資産を売って財団の資金にするような場合、必ず最低2社の見積りが必要になります。管財人は私が見積りを取った業者の中から1番安った業者を指定し、私に手配を指示しました。

またその日管財人は、賃金台帳や過去数年の決算書などのまだ未提出だった重要な書類を持ち帰りました。

 

事務所にあった植木たちは、みんな茶に枯れていました。

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