第1章:倒産までの状況(3)

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それ以外にも、事業計画に掲げた新規営業品目の開拓や、過去の恩義を重んじたがために受注してしまった不採算な大型現場などがあり、それらの手当も後手にまわり、日に日に経営状況は苦しくなっていきました。創業者に現状を招いている事への謝罪と、資金援助をお願いしましたが断られます。今までの信用実績から、保証協会からの融資が得られた事と個人資産のさらなる投入で一時を凌ぎ、不採算現場からの撤退など手当も進めますが、令和元年3月時点で運転資金が底をつき、ついに私は個人名義での借り入れをして会社に資金を入れます。

 

3月末日の真夜中、会社のデスクの前で今後のキャッシュフローを確認していた私は、あと3か月で致命的な資金ショートを起こす事に気づきました。